「電気自動車は売るときに安くなる」「下取りに出したら思っていたより低い金額だった」
電気自動車(EV)の売却について、こうした声を耳にすることは少なくありません。たしかに、EVはガソリン車に比べて中古車相場が下がりやすいと言われることがあります。
しかし、実際にはすべてのEVが安く買い叩かれるわけではありません。車種や状態、売るタイミング、そして売却先によっては、相場以上の価格で買い取りできるケースもあります。
この記事では、電気自動車の買取価格が低いと言われる理由を整理したうえで、フォルクスワーゲン ID.4を相場より約20万円高く買い取った当社の実例をもとに、輸入EVを高く売るためのポイントを解説します。
補助金を受けて購入したEVを売る際の注意点や、売却のタイミングについてもご紹介しますので、EVの乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。
本記事の内容をYoutubeで分かりやすく解説!
当社の買取担当が、最近の買取の中で特に印象に残った3台と、相場以上の査定額につながったポイントを、公式YouTubeチャンネルで紹介しています。
動画が参考になった方は、高評価とチャンネル登録もよろしくお願いいたします。
電気自動車の買取価格が「安い」と言われる理由
まずは、EVの買取価格が低くなりやすいと言われる背景を確認しておきましょう。理由を知っておくと、どのような条件なら高く売れるのかも見えてきます。
駆動用バッテリーの劣化が心配されやすい
EVの価値を大きく左右するのが、駆動用バッテリーです。バッテリーは使用年数や充電の仕方によって少しずつ劣化し、蓄えられる電気の量が減ると航続距離も短くなります。
中古車を購入する側からすると、「このバッテリーはあとどれくらい持つのか」が分かりにくいことが不安材料になり、相場が慎重に付けられやすい傾向があります。
技術の進化が早く、旧モデルの価値が下がりやすい
EVは、航続距離や充電性能、運転支援機能などの進化が非常に早い分野です。新しいモデルが登場すると、性能の差がはっきりしやすいため、旧モデルの相場が下がりやすいという特徴があります。
新車には補助金がある
新車のEVは、国や自治体の補助金を利用して購入できることがあります。その結果、新車の実質的な購入価格と中古車の価格差が小さくなり、中古車の価格が上がりにくい要因になっています。
買い手が限られやすい
EVは自宅で充電できる環境があるかどうかで、使い勝手が大きく変わります。集合住宅にお住まいの方など、充電環境が整っていない方は購入をためらうことも多く、ガソリン車に比べると中古車として購入を検討する人がまだ限られているのが現状です。
また、海外輸出の販路もガソリン車ほど確立されていないため、業者によっては買取価格を抑えざるを得ないケースもあります。
それでも輸入EVは「売り方」次第で高く売れる
ここまで読むと、「やっぱりEVは安くしか売れないのでは」と感じるかもしれません。しかし、輸入EVには中古車市場に出回っている台数がまだ少ないという特徴があります。
台数が少ないということは、裏を返せば「欲しい人がいても、なかなか見つからない」状態とも言えます。こうしたモデルは、販売力のある業者にとっては積極的に仕入れたい車になります。
【実例】フォルクスワーゲン ID.4を相場より約20万円高く買取

当社で最近買い取りをしたフォルクスワーゲン ID.4は、日本に導入されてから間もないフォルクスワーゲンの電気自動車です。中古車市場にもまだ台数が非常に少ないモデルでした。
お手放しの時期や、他の販売店があまりまだ在庫を持っていないことを考慮し、市場相場よりもおよそ20万円高い金額をご提示させていただきました。
「EVは売却するときに厳しいのでは」というイメージを持たれがちですが、このID.4のように市場に少なく希少なモデルであれば、しっかりと評価できるケースがあります。
EVを店頭販売する買取店は高く買い取りやすい

EVの買取価格に差が出やすい理由のひとつが、買い取った車をどのように販売するかです。
業者オークションに流すことを前提にした買取店では、EVの需要を慎重に見積もるため、買取価格も控えめになりがちです。一方、輸入車買取センターのように、買い取ったEVを自社の店頭で直接販売する会社であれば、中間マージンがかからない分、店頭販売をしない会社と比べて高い金額で買い取りやすくなります。
さらに、「この時期にこの車が入ってくれば販売できる」という先を見越した判断ができるため、査定額をもう一歩頑張れることもあります。
輸入EVの査定で見られるポイント
EVの査定では、ガソリン車と共通するポイントに加えて、EVならではのチェックポイントがあります。
1.走行距離(特に重要)
当社がEVの査定で最も気にするポイントのひとつが、走行距離です。
EVを長く乗りたいと考えている方は、中古車でもできるだけ状態の良い車を探す傾向があります。特に、車両価格が高いモデルほど、走行距離が短いことが大きな評価ポイントになります。
先ほどご紹介したID.4も走行距離がかなり少ない車両で、それが高価買取につながった理由のひとつです。
2.バッテリーの状態と保証
駆動用バッテリーの状態は、EVの査定で重要なポイントです。
バッテリーの劣化具合は「SOH(State of Health)」と呼ばれる、新品時を基準にした蓄電能力の割合で示されることがあります。車種によっては、車両の表示や専用アプリでバッテリーの状態を確認できるため、査定前にチェックしておくと安心です。
また、多くのメーカーは駆動用バッテリーに長期の保証を設定しており、保証期間が残っている車両は次の購入者の安心材料になるため、評価されやすくなります。
3.内外装の状態
内外装のキズや汚れ、ホイールのガリ傷なども、ガソリン車と同様に査定額に影響します。
特に、街乗り中心で使われることが多いモデルでは、ホイールを縁石にこすってしまうケースも少なくありません。軽いキズであれば買取店側で直せることもありますが、最初からきれいな状態の車両は、すぐに販売できる分だけ査定額にプラスに働きます。
4.充電ケーブルなどの付属品
EVならではの付属品として、充電ケーブル(普通充電用のケーブルなど)があります。欠品していると次の購入者が買い揃える必要があるため、査定に影響することがあります。
取扱説明書、整備記録簿、スペアキーなどとあわせて、売却前にすべて揃っているか確認しておきましょう。
5.整備記録・ソフトウェアのアップデート
正規ディーラーでの点検記録や、メーカーによるソフトウェアのアップデート履歴なども、車両の状態を示す材料になります。きちんと管理されてきた車両であることが分かる記録は、査定時に提示しましょう。
売却前に確認したい「補助金の返納」
EVを売却する際に必ず確認しておきたいのが、購入時に受け取った補助金についてです。
国のCEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)を受けて購入した車両には、一定期間の保有義務が設けられています。この期間内に売却する場合は、事前の手続きと、補助金の一部返納が必要になることがあります。
保有期間は車両や補助金の交付年度によって異なりますが、新車登録から3〜4年程度が目安です。自治体の補助金を併用している場合は、それぞれに条件が設けられていることもあります。
売却を考え始めたら、まずは補助金の交付決定通知書などで条件を確認し、詳しくは一般社団法人次世代自動車振興センターや、お住まいの自治体の窓口に問い合わせておくと安心です。
輸入EVを高く売るためのコツ
ここまでの内容を踏まえて、EVを高く売るためのポイントをまとめます。
バッテリーをいたわる使い方を心がける
急速充電の多用や、満充電・残量ゼロの状態での長時間放置、炎天下での放置などは、バッテリーの劣化を早める原因になると言われています。日頃の使い方が、売却時の評価にもつながります。
走行距離が伸びる前に査定を受ける
EVは走行距離が大きく評価に影響します。乗り換えを考え始めたら、早めに査定を受けて現在の価値を把握しておきましょう。
新型の発表やモデルチェンジの前に売る
EVは技術の進化が早いため、新型が登場すると旧型の相場が下がりやすくなります。市場に台数が少ないうちに売却を検討するのも一つの方法です。
付属品・記録類をすべて揃える
充電ケーブル、取扱説明書、整備記録簿、スペアキーなどを揃えておきましょう。
次の乗り換えや、ほかの車の売却予定も相談する
今後ほかの車を売る予定がある場合や、次に乗りたい車が決まっている場合は、査定時に伝えてみてください。継続的なお取引が見込める場合、買取店側も査定額を頑張りやすくなります。
EVを店頭で販売している輸入車専門店に相談する
EVの価値を正しく評価できるかどうかは、売却先の販売力によって大きく変わります。下取りだけで決めず、輸入EVを扱う専門店の査定額と比較してから判断しましょう。
EV以外でも:相場以上の買取につながった2つの実例
動画では、ID.4のほかにも相場以上の金額で買い取った2台をご紹介しています。EVの売却にも通じるポイントなので、あわせてご紹介します。
メルセデス・ベンツ Aクラス:相場より約30万円弱高く買取

走行距離が1万km未満で、内外装の状態もこれまで見てきた中でトップクラスに良い車両でした。
さらに、お客様から「この後、Sクラスも売る予定がある」とご相談いただいたことも、査定額を頑張れた理由のひとつです。走行距離の少なさ・状態の良さ・今後のお取引が重なったことで、相場より30万円弱高い金額での買取となりました。
関連記事:【2026年版】リセールの高いベンツ10選|値落ちしにくいモデルと高く売る条件
ポルシェ マカン:ベースグレードでも相場より約50万円高く買取

グレードはベースグレードで、ホイールのガリ傷やボディの線キズもあり、走行距離も伸びている車両でした。一見すると、高く買い取る理由が見当たらないように思えるかもしれません。
しかし、この車両は正規ディーラー車の左ハンドルという、非常に珍しい仕様でした。直近1年間の市場でも、色違いを含めて数台しか出回っていなかったため、希少性を評価し、相場より約50万円高い金額で買い取りさせていただきました。
このように、「市場に少ない」「他店が持っていない」車両は、状態だけでは測れない価値を持つことがあります。EVも同じく、台数が少ないうちは希少性が評価につながりやすい車です。
電気自動車の売却でよくある質問
Q. 補助金の保有期間中でも売却できますか?
A. 売却自体は可能ですが、事前の手続きと補助金の一部返納が必要になる場合があります。返納額を差し引いても、早めに売却した方が手元に残る金額が多くなるケースもあるため、まずは査定額と返納額を比較して判断することをおすすめします。
Q. バッテリーが劣化していても買い取ってもらえますか?
A. 買い取りは可能です。バッテリーの状態は査定額に影響しますが、走行距離や内外装の状態、モデルの希少性などとあわせて総合的に評価します。
Q. ディーラーの下取りと買取店、どちらが良いですか?
A. 下取りは乗り換えの手続きがスムーズな反面、EVの価値が十分に反映されないこともあります。EVを店頭で販売している買取店の査定額とも比較してから決めると安心です。
Q. 近くに店舗がなくても査定してもらえますか?
A. 輸入車買取センターでは、写真を使ったオンライン査定にも対応しています。詳しくは「写真だけで大丈夫?輸入車買取センターのオンライン査定、正直に全部話します。」をご覧ください。
電気自動車の買取は輸入車買取センターにお任せください
電気自動車は、バッテリーへの不安や技術の進化の早さから「買取価格が安い」と言われることがあります。しかし、輸入EVは中古車市場での台数がまだ少なく、走行距離や状態、売るタイミング次第では相場以上で売れる可能性があります。
実際に当社では、フォルクスワーゲン ID.4を相場より約20万円高く買い取った実績があります。
輸入車買取センターでは、買い取った車両を自社の店頭で販売しているため、EVであってもその価値をしっかりと査定額に反映できます。補助金の保有期間中かどうか迷っている方や、下取り額に納得がいかなかった方も、まずはお気軽にご相談ください。
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