【映画】トランスフォーマーに登場した外車一覧｜あなたのお気に入りは？

『トランスフォーマー』シリーズといえば、ロボットたちの迫力あるアクションだけでなく、印象的な車両が多数登場することで知られています。これらの車は、ただの乗り物ではなく、キャラクターの個性を象徴する重要な要素として物語を彩っています。

本記事では、映画「トランスフォーマー」に登場した外車を作品別で魅力や特徴、性能について紹介していきます。

トランスフォーマーとは

『トランスフォーマー』は、ハスブロとタカラトミーの玩具シリーズを原作とした映画シリーズで、2007年に第1作が公開されました。地球外生命体である「トランスフォーマー」たちが、車や飛行機などに姿を変え、地球を舞台に壮大な戦いを繰り広げます。

オートボットとデセプティコンの戦いを描いた本作は、スティーブン・スピルバーグが製作総指揮、マイケル・ベイが監督を務め、圧倒的な映像美とアクションが見どころです。多彩な車両が登場する点でも注目され、それぞれがキャラクターの個性を引き立てています。

作品一覧（全8作品）

• トランスフォーマー（2007年公開）
• トランスフォーマー/リベンジ（2009年公開）
• トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン（2011年公開）
• トランスフォーマー/ロストエイジ（2014年公開）
• トランスフォーマー/最後の騎士王（2017年公開）
• バンブルビー（2018年公開）
• トランスフォーマー/ビースト覚醒（2023年公開）
• トランスフォーマー/ONE（2024年公開）

トランスフォーマー

2007年公開

シボレー カマロ

シボレー・カマロは、1966年に初代モデルが登場して以来、アメリカンマッスルカーの象徴として愛され続けている車です。映画『トランスフォーマー』シリーズで「バンブルビー」として登場し、その象徴的なイエローボディとスポーティなフォルムで観客の心を掴みました。

最新モデルのカマロには、さまざまなエンジンオプションがあります。例えば、2.0Lターボエンジンは燃費性能とパワーのバランスが取れた選択肢であり、6.2L V8エンジンは650馬力を誇り、驚異的な加速性能を実現します。

さらに、カマロは最新技術にも対応しています。インフォテインメントシステム「Chevrolet MyLink」では、Apple CarPlayやAndroid Autoといったスマートフォン連携機能を搭載しており、直感的に操作が可能です。安全面でも、ブラインドスポットモニターや衝突警報といった先進のアシスト機能を採用しており、ドライバーの安心感を高めています。

ピータービルト 379

ピータービルト 379は、アメリカの大型トラック市場で象徴的な存在となっているクラシックなセミトラックです。1987年から2007年まで製造され、その期間中、トラック運転手やファンから圧倒的な支持を受け続けました。その堂々とした外観と耐久性、パフォーマンスの高さから、長距離輸送や重貨物運搬において絶大な信頼を得ています。

ピータービルト 379の特徴的なデザインは、長いフードとクローム仕上げのフロントグリル、丸形ヘッドライトがクラシックなアメリカンスタイルを象徴しています。シャーシにはカスタマイズの余地が多く、ホイールベースやエンジンの選択肢が豊富で、ユーザーの用途に応じた仕様が可能です。

運転席の快適性にも配慮されており、広々としたキャブには高品質なシートや調節可能なステアリング、先進的な計器パネルが備わっています。長時間の運転でも快適に過ごせるよう、寝台スペースも広く、運転手が休憩を取りやすい設計です。

ポンティアック ソルティス

ポンティアック・ソルスティスは、2005年から2010年まで製造された2シーターのロードスターで、アメリカの自動車メーカーであるポンティアックが手がけたスポーツカーです。そのスタイリッシュなデザインと、手頃な価格ながらも本格的なスポーツ性能を兼ね備えている点が、多くのドライバーを魅了しました。

ソルスティスには、標準モデルに2.4Lエコテック直列4気筒エンジンが搭載され、177馬力を発揮します。また、より高性能な「GXP」モデルでは、2.0Lターボエンジンが搭載され、260馬力と354Nmのトルクを提供します。このGXPモデルは、0-100km/h加速が約5.5秒と、ロードスターとして非常に俊敏な走りを実現します。

車体構造には後輪駆動を採用し、50:50の重量配分によりコーナリング性能が高く、スポーティなハンドリングを楽しめます。また、独立式サスペンションと低重心設計により、路面との一体感を感じられるダイナミックなドライビングが可能です。

GMC トップキック

GMC トップキックは、アメリカのGMCが製造した中型から大型クラスのトラックで、その頑丈な構造と多用途性が特徴です。作中では、「アイアンハイド」として登場し、その迫力ある外観と信頼性の高さが世界中のファンを魅了しました。

トップキックは、クラス4からクラス8のトラックとして設計され、多様なエンジンオプションを備えています。たとえば、デュラマックス6.6L V8ターボディーゼルエンジンは、高いトルクと耐久性を発揮し、大型トレーラーの牽引や重荷の運搬に最適です。また、アリソン製トランスミッションの採用により、スムーズなシフトチェンジと優れた信頼性を体感できます。

トップキックは多様な用途に対応可能で、消防車、クレーン車、ダンプカーなど、さまざまな業務車両として使用されます。

ハマー H2

ハマー H2は、軍用車両の「ハマー H1」をルーツに持つ大型SUVで、一般向けに高い走行性能とラグジュアリー性を兼ね備えたモデルです。その圧倒的な存在感と独自のスタイルで、2000年代を代表するアイコニックなSUVの一つとして知られています。作中では、「ラチェット」として登場し、その逞しさと頼りがいを感じさせるキャラクターと完璧にマッチしました。

ハマー H2は、6.0L V8エンジン（後期型は6.2L V8エンジン）を搭載し、強力なトルクと300馬力以上のパワーを発揮します。そのパワフルな性能は、オンロードだけでなくオフロードでも優れた走行能力を提供します。四輪駆動システムと高い最低地上高を備えたH2は、険しい山道や雪道、ぬかるみの中でも驚異的な走破性を発揮します。

さらに、トランスミッションには4速オートマチック（後期型は6速）を採用し、スムーズなギアチェンジと安定したドライビングを実現。牽引能力も高く、トレーラーやボートを引くシーンでも頼りになる車です。

サリーン S281

サリーン S281は、フォード・マスタングをベースに、アメリカのチューニングメーカー「サリーン」が手がけたハイパフォーマンスカーです。マスタングのクラシックな魅力に加え、サリーン独自のチューニングが施されたこのモデルは、パワー、スタイル、そして走行性能を高次元で融合させています。作中では、「バリケード」として登場し、そのアグレッシブなデザインと圧倒的なスピード感で観客を魅了しました。

S281は、4.6L V8エンジンを搭載し、ベースモデルで約325馬力を発揮します。さらに、「スーパーチャージド」バージョンでは、450馬力以上を提供し、0-100km/h加速は約4秒台を実現。この驚異的なパワーは、ストレートラインでのスピードだけでなく、コーナリングでも高いパフォーマンスを発揮します。

トランスフォーマー/リベンジ

2009年公開

シボレー コルベット スティングレイ コンセプト

シボレー コルベット スティングレイ コンセプトは、2009年に発表されたコンセプトカーで、コルベットの未来を示す象徴的なデザインと革新的な技術を備えたモデルです。作中では、「サイドスワイプ」として登場し、その流れるようなシルエットと大胆なデザインで観客を魅了しました。

スティングレイ コンセプトの最大の特徴は、その流線型のデザインです。シャープなラインと筋肉質なボディが融合し、エアロダイナミクスを重視したスタイリングが未来的な印象を与えます。特に、分割されたリアウィンドウや低い車高、広いトレッドは、クラシックな1963年型コルベット スティングレイへのオマージュを感じさせつつも、モダンなアプローチが取り入れられています。

ヘッドライトにはLEDテクノロジーが採用され、フロントグリルと一体化したデザインは、攻撃的かつ洗練された印象を演出します。後部のテールライトも斬新で、従来のコルベットのDNAを受け継ぎながら未来志向のディテールが際立っています。

シボレー ビート

シボレー ビートは、シボレーが開発したコンパクトな都市型ハッチバックで、そのモダンなデザインと優れた燃費性能で知られています。作中では、「スキッズ」というキャラクターのビークルモードとして登場し、その鮮やかなグリーンのボディカラーとユニークなスタイルで観客の目を引きました。

ビートは、コンセプトカーとして2007年に発表され、その斬新でスポーティなデザインが高い評価を受けました。特に、流線型のボディラインや大胆なフロントフェイスは、都市の風景に映える現代的な美しさを持っています。コンパクトなサイズながらも、室内空間は広く設計されており、快適な乗り心地を提供します。

エンジンには小排気量のガソリンエンジンを搭載し、優れた燃費性能を実現しています。また、軽量なボディ構造と高い操縦性により、狭い街中でもスムーズな走行が可能です。

シボレー トラックス

シボレー トラックスは、都市型SUVとして開発され、小型ながらも高い実用性と快適性を備えたモデルです。作中では、「マッドフラップ」というキャラクターのビークルモードとして登場し、相棒の「スキッズ」（シボレー ビート）とともに、ユーモラスな個性を持つキャラクターとして観客を楽しませました。

トラックスの外観は、スポーティで力強いデザインが特徴です。特に、コンパクトなボディサイズながらもSUVらしい堂々としたフロントフェイスやアグレッシブなラインが、街中でもアウトドアでも映える存在感を発揮します。高い地上高と大きめのホイールが、都会的なスタイルと悪路対応の多用途性を兼ね備えています。

1.4Lターボエンジンや1.6L自然吸気エンジンが搭載され、軽快な加速と燃費性能を実現しています。都市部での通勤や長距離旅行にも適したバランスの取れた走行性能が魅力です。また、オプションで四輪駆動システムを選べるモデルもあり、雪道や雨の日でも安心して運転できる設計が施されています。

アウディR8

アウディ R8は、ドイツの高級車メーカー、アウディが手がけたスーパーカーで、その圧倒的なパフォーマンスと美しいデザインから「ドイツのスーパーカー」と称されています。作中では、「サイドウェイズ」として登場し、アウディ R8のスピード感とエレガントさがキャラクターにぴったりの印象を与えました。

R8は、アウディのル・マン24時間レースの勝利をベースに開発されたモデルで、レースカーの技術と市販車の実用性を融合しています。その特徴的なデザインは、流れるようなシルエットと低い車高、アウディのアイコニックなシングルフレームグリルを備えています。サイドに配置された「ブレード」と呼ばれるパネルが、空力性能を向上させるだけでなく、スタイリッシュなアクセントを加えています。

R8の心臓部には、自然吸気の5.2L V10エンジンが搭載されており、最大610馬力（R8 V10プラスモデル）を発揮します。このエンジンは、高回転域まで滑らかに吹け上がる特性を持ち、0-100km/h加速はわずか3.2秒という驚異的なスピードを実現します。

フェラーリ458イタリア

フェラーリ 458イタリアは、2009年にデビューしたミッドシップエンジンを搭載したスーパーカーで、その洗練されたデザインと卓越した性能で、フェラーリの伝統を受け継ぎつつ新しい時代を切り開いたモデルです。作中では、「ディーノ」というキャラクターとして登場し、そのエレガンスとスピード感がキャラクターの個性を際立たせました。

458イタリアは、ピニンファリーナによる美しいデザインが特徴で、フェラーリのDNAを受け継いだ流れるようなラインが印象的です。特に、空力性能を最大限に高めるためのフロントエアインテークや、リアディフューザーがスポーティさを際立たせています。

458イタリアのエンジンは、4.5L V8自然吸気エンジンで、最大570馬力、トルクは540Nmを発揮します。0-100km/h加速はわずか3.4秒、最高速度は325km/h以上と、圧倒的なスピードを実現しています。このエンジンは、自然吸気エンジンとして最高レベルの効率を誇り、9,000rpmまで回るそのレスポンスは、まさにフェラーリの真骨頂です。

トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン

2011年公開

メルセデス・ベンツSLS AMG

メルセデス・ベンツ SLS AMGは、2010年に登場したスーパーカーで、AMGが初めて独自に設計・製造を手掛けたモデルです。その象徴的なガルウィングドアと卓越したパフォーマンスで、クラシックなメルセデス・ベンツ 300SL「ガルウィング」の現代版として知られています。作中では、「サウンドウェーブ」として登場し、その洗練されたデザインと力強さがキャラクターの魅力を引き立てました。

SLS AMGのデザインは、クラシックなメルセデス・ベンツ 300SLへのオマージュを込めつつ、現代的なスポーティさを融合させています。その長いボンネット、低い車高、そしてガルウィングドアは、見る者を圧倒する存在感を放ちます。

SLS AMGには、6.2L V8自然吸気エンジン（通称M159）が搭載され、571馬力と650Nmのトルクを発揮します。このエンジンは、フロントミッドシップレイアウトにより、車両の重量配分を最適化し、優れた操縦性を実現しています。0-100km/h加速はわずか3.8秒、最高速度は317km/hと、スーパーカーにふさわしい驚異的なパフォーマンスを誇ります。

GAZ BRDM-2装甲偵察車

GAZ BRDM-2は、ソビエト連邦で開発された装甲偵察車で、1960年代にBRDM-1の後継として登場しました。その堅牢な構造と優れたオフロード性能により、偵察や哨戒、戦場での指揮通信といった幅広い任務に活用されました。作中では、その独特のデザインと軍用車両ならではの存在感が活かされ、印象的なキャラクターとして登場しました。

BRDM-2の設計は、戦場での生存性と機動性を重視しています。車体は完全密閉型の装甲構造で、小火器や破片から乗員を保護します。独特のボート型デザインにより、優れた水陸両用能力を持ち、川や浅瀬を渡ることが可能です。さらに、車両には4つの車輪に加え、地面との接触を補助する補助車輪が内蔵されており、ぬかるみや悪路での走行性能を向上させています。

BRDM-2は、14.5mm KPVT機関銃を主兵装として搭載しており、この武器は軽装甲車両や低空飛行する航空機に対しても有効です。また、7.62mm PKT機関銃が補助兵装として装備されており、対人・軽目標に対応可能です。これらの武装により、BRDM-2は偵察車両でありながら、防御と攻撃の両方で高い能力を発揮します。

車両にはガソリンエンジンが搭載され、最高速度は陸上で約100km/h、水上で10km/hに達します。また、航続距離は500km以上で、広範囲にわたる作戦行動を可能にしています。

トランスフォーマー/ロストエイジ

2014年公開

ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4 クーペ

ランボルギーニ アヴェンタドール LP 700-4は、2011年に登場したランボルギーニのフラッグシップモデルで、スーパーカーの限界を押し広げた一台です。その名は伝説的な闘牛「アヴェンタドール」に由来し、その名にふさわしいパワーとデザインが特徴です。作中では、「ロックダウン」として登場し、その攻撃的なスタイルと圧倒的な存在感がキャラクターの個性を際立たせました。

アヴェンタドールのデザインは、航空機や宇宙船からインスパイアされたもので、シャープなラインと低いプロポーションが際立っています。特に、特徴的なシザードア（ガルウィングドア）は、ランボルギーニのアイコン的な要素であり、乗降時の視覚的なインパクトも抜群です。カーボンファイバーを多用したモノコック構造により、軽量化と剛性の両立を実現しています。

アヴェンタドール LP 700-4には、6.5L V12エンジンが搭載され、最大700馬力、690Nmのトルクを発揮します。このエンジンは、自然吸気でありながらスムーズで爆発的な加速を提供し、0-100km/h加速はわずか2.9秒、最高速度は350km/hに達します。

ブガッティ ヴェイロン

ブガッティ ヴェイロンは、2005年にデビューし、当時「世界最速の市販車」として一世を風靡したスーパーカーです。その名は伝説的なレーシングドライバー、ピエール・ヴェイロンに由来し、極限まで追求された性能と豪華なデザインが特徴です。

ヴェイロンのデザインは、ブガッティ伝統の「ホースシュー（馬蹄形）」グリルを基調とし、流れるようなボディラインと低い車高がスピード感を強調しています。カーボンファイバーとアルミニウムを組み合わせたボディは軽量かつ頑丈で、細部にまでこだわったエアロダイナミクスが空力性能を最適化しています。

ヴェイロンには、8.0L W16クワッドターボエンジンが搭載され、1,001馬力（スーパースポーツモデルでは1,200馬力）を発揮します。この驚異的なエンジンにより、0-100km/h加速はわずか2.5秒、最高速度は407km/h（スーパースポーツモデルでは431km/h）という、当時としては他を圧倒するパフォーマンスを誇ります。

パガーニ ウアイラ

パガーニ ウアイラは、イタリアの高級車メーカー、パガーニ・アウトモビリが2011年に発表したスーパーカーで、その名はアンデス地方の風の神「ワイラ・タタ」に由来しています。その名にふさわしく、風を操るような美しいデザインと卓越した空力性能が特徴です。限られた台数のみが生産される希少性と、手作業による細部へのこだわりから、ウアイラはスーパーカーの中でも特別な存在として知られています。

ウアイラのデザインは、風の流れを意識して作られており、カーボンファイバー製のボディは軽量化と剛性を両立しています。特徴的な「ガルウィングドア」や流線型のフォルム、そして細部に至るまで美しさが追求されたディテールは、まさに芸術作品のようです。

ウアイラの心臓部には、メルセデスAMGが専用開発した6.0L V12ツインターボエンジンが搭載されています。このエンジンは、最大720馬力、トルク1,000Nm以上を発揮し、0-100km/h加速はわずか3.2秒、最高速度は370km/hに達します。この圧倒的なパワーは、スムーズかつダイナミックな走行体験を提供します。

トランスフォーマー/最後の騎士王

2017年公開

フォード マスタングGT

フォード マスタングGTは、アメリカンマッスルカーの象徴的な存在で、1960年代から続く伝統と革新が融合した一台です。特に2016年式モデルは、クラシックなスタイルを現代風にアレンジし、圧倒的なパフォーマンスと洗練されたデザインで多くのファンを魅了しています。

2016年式フォード マスタングGTは、クラシックなマスタングのデザイン要素を受け継ぎながらも、現代的なエアロダイナミクスを意識したシャープなラインが特徴です。特徴的なフロントグリルとアグレッシブなLEDヘッドライト、リアの3連テールランプは、伝統とモダンさを両立したデザインです。

マスタングGTの最大の魅力は、5.0L V8エンジンによる力強い走行性能です。このエンジンは、435馬力と542Nmのトルクを発揮し、0-100km/h加速を約4.5秒で達成します。そのパワフルなエンジン音は、ドライバーに特別な高揚感を与えます。

アストンマーティン DB11

アストンマーティン DB11は、2016年に登場したアストンマーティンのフラッグシップGTカーで、ブランドの次世代を象徴するモデルです。その名前にある「DB」は、創業者の一人であるデヴィッド・ブラウンのイニシャルを受け継ぎ、アストンマーティンの伝統と革新が融合した一台です。

DB11のデザインは、アストンマーティンの美学を引き継ぎながら、よりモダンで流れるようなフォルムを採用しています。特徴的な「ヴァンテージグリル」や、エアロブレード（リアウィンドウから後部へ流れる空気を利用した空力技術）が、機能性と美しさを両立しています。

DB11には、2つのエンジンオプションが用意されています。標準モデルには、5.2L V12ツインターボエンジンが搭載され、最大608馬力、700Nmのトルクを発揮します。このエンジンにより、0-100km/h加速はわずか3.9秒、最高速度は322km/hに達します。もう一つの選択肢として、メルセデスAMG製の4.0L V8ツインターボエンジンがあり、軽量化されたボディと相まって、よりアグレッシブなドライビングを提供します。

マクラーレン スポーツ シリーズ 570S

マクラーレン 570Sは、英国の高級車メーカー、マクラーレンが展開するスポーツシリーズのフラッグシップモデルで、2015年にデビューしました。スーパーカーの性能を持ちながら、日常的に使える快適性と実用性を兼ね備え、スーパーカー入門モデルとしても評価されています。

570Sのデザインは、マクラーレンの象徴的なエアロダイナミクスが際立っています。流れるような曲線美が特徴的で、軽量で強度の高いカーボンファイバーモノコック「モノセルII」を採用しているため、車体は非常に軽量で剛性が高い構造になっています。

570Sには、3.8L V8ツインターボエンジンが搭載され、最大570馬力、トルク600Nmを発揮します。このエンジンにより、0-100km/h加速はわずか3.2秒、最高速度は328km/hに達します。軽量ボディ（乾燥重量1,313kg）との組み合わせにより、圧倒的な加速性能と敏捷性を実現しています。

シトロエン DS

シトロエン DSは、1955年にフランスでデビューした革命的な自動車で、優れたデザインと革新的な技術で自動車業界に大きな影響を与えました。その名は、フランス語の「女神（Déesse）」に由来し、美しさと機能性を兼ね備えた車として知られています。

シトロエン DSのデザインは、前衛的で独特のフォルムが特徴です。イタリア人デザイナーのフラミニオ・ベルトーニが手がけた流れるようなエアロダイナミックなラインは、当時としては非常にモダンで未来的でした。大きなガラス面や独特のヘッドライト配置、細部まで計算された形状が、視覚的な美しさだけでなく、空力性能にも寄与しています。

シトロエン DSの最大の特徴は、その革新的なハイドロニューマティックサスペンションです。このシステムにより、乗り心地は驚くほど快適で、道路の凹凸をほとんど感じさせません。

バンブルビー

2018年公開

フォルクスワーゲン タイプ1

フォルクスワーゲン タイプ1、通称「ビートル」は、1938年にドイツで誕生し、世界で最も愛されたコンパクトカーのひとつです。そのユニークなデザインと信頼性、そして親しみやすさから、累計生産台数は2,100万台を超え、世界の自動車史に名を刻みました。作中では、「バンブルビー」のオリジナル形態として登場し、その象徴的な存在が物語を盛り上げました。

ビートルのデザインは、丸みを帯びた愛らしいフォルムが特徴で、時代を超えて多くの人々に親しまれてきました。ドイツ語で「カブトムシ」を意味するその名前は、ユニークな形状を表現しています。後部に配置されたエンジンと水平対向4気筒エンジンにより、フロントボンネットは収納スペースとして活用されました。

初期モデルでは25馬力という控えめなパワーでしたが、後の改良で50馬力を超えるモデルも登場し、性能が向上しました。それでも燃費性能は高く、経済的な車としての魅力を備えています。

ポルシェ964

ポルシェ 964は、1989年から1994年まで製造された「ポルシェ911」の第三世代モデルで、伝統的な911のデザインを守りつつ、大幅な技術革新が加えられたモデルです。クラシックな外観とモダンな性能が融合したこのモデルは、今日でもポルシェファンやクラシックカー愛好家から高い評価を受けています。

ポルシェ 964のデザインは、初代911の象徴的なシルエットを踏襲しながら、空力性能を向上させた滑らかなボディラインが特徴です。特に、電動で自動的に昇降するリアスポイラーが初めて採用され、速度に応じてダウンフォースを調整する機能を備えています。

964には、空冷3.6Lフラット6エンジンが搭載され、最大250馬力（カレラ2/カレラ4の場合）を発揮します。このエンジンは、スムーズな吹け上がりと独特のエキゾーストサウンドが魅力で、ポルシェ独自のドライビング体験を提供します。0-100km/h加速は約5.5秒、最高速度は260km/hに達し、クラシックカーでありながら現代の車とも肩を並べる性能を持っています。

トランスフォーマー/ビースト覚醒

2023年公開

フォルクスワーゲン タイプ2

フォルクスワーゲン タイプ2は、1949年に登場したマイクロバスで、世界初の量産型ミニバンとも言われています。その愛らしいデザインと多用途性から、キャンピングカーや商用車として幅広く活用され、世界中でアイコン的な存在となりました。「バス」や「コンビ（Kombi）」の愛称でも親しまれ、ヒッピームーブメントの象徴的な車両としても知られています。

フォルクスワーゲン バスのデザインは、タイプ1（ビートル）をベースにした丸みを帯びたフォルムと大きなガラス面が特徴です。二分割されたフロントガラス（スプリットウィンドウ）は、初期モデルの象徴的なデザインで、その後のモデルでもクラシックな雰囲気を維持しています。

タイプ2には、タイプ1（ビートル）と同じ空冷式の水平対向4気筒エンジンが搭載され、信頼性が高く、メンテナンスが容易な設計が特徴です。初期モデルのエンジン出力は控えめでしたが、モデルチェンジごとに改良され、よりパワフルな走行性能が実現されました。

ドゥカティ916

ドゥカティ 916は、1994年に登場したイタリアの名門オートバイメーカー、ドゥカティが製造したスーパーバイクで、モーターサイクルデザインの歴史に革命を起こしたモデルとして知られています。その美しいデザインとレースでの成功が相まって、916は単なるバイクを超えた「芸術品」として広く認識されています。

916のデザインは、ドゥカティのデザイナー、マッシモ・タンブリーニによって手がけられ、流れるようなラインと一体感のあるフォルムが特徴です。シングルサイドスイングアームを採用したリアホイールや、2本出しのアンダーシートマフラーが、独自のエレガンスとスポーティさを際立たせています。

ドゥカティ 916には、排気量916ccのL型（90度）2気筒デスモドロミックエンジンが搭載されており、最大約114馬力を発揮します。このエンジンは、軽量な車体との組み合わせにより、0-100km/h加速をわずか3秒台で達成し、レースやストリートで圧倒的なパフォーマンスを発揮します。

トランスフォーマー/ONE

2024年公開

MVアグスタ・F4

MVアグスタ F4は、1998年に発表されたイタリアのオートバイメーカー、MVアグスタによるスーパーバイクで、その美しいデザインと圧倒的なパフォーマンスでモーターサイクル界を震撼させました。ドゥカティ916を手がけた名デザイナー、マッシモ・タンブリーニによるデザインで、芸術的なフォルムと先進的な技術が融合した一台です。

F4のデザインは、イタリアンバイクの美学を体現しており、その特徴的な「4本出しエキゾースト」がリアカウル下部に整然と並ぶ姿は、スーパーバイク史上でも象徴的なディテールとなっています。

F4には、750ccの直列4気筒エンジン（F4 750）を搭載したモデルをはじめ、後のモデルでは998cc（F4 1000）や1078cc（F4 1078RR）などの大排気量エンジンが搭載されました。このエンジンは、フェラーリが開発協力したとも言われ、その高回転域まで滑らかに吹け上がる特性と鋭いレスポンスが特徴です。

F4 1000Rでは、最高出力174馬力を発揮し、0-100km/h加速はわずか3秒台、最高速度は300km/hを超えます。また、F4 CCでは、200馬力超を発揮し、極限まで追求されたパフォーマンスを提供します。

まとめ

映画『トランスフォーマー』シリーズは、車好きなら誰もが心躍るスーパーカーやバイク、軍用車が多数登場し、それぞれがキャラクターとしての個性を際立たせています。シボレー カマロやランボルギーニ アヴェンタドールといったスーパーカーからフォルクスワーゲン ビートルやフォード マスタングGTなどのクラシックカーまで、数々の車たちが、ファンにとって忘れられない思い出を作り出してきました。

ぜひこの記事を参考に、自分のお気に入りの車を見つけてみてください。そして、お気に入りの車たちがどのように登場してくるのかにも注目してみてはいかがでしょうか。