プレミアムブランドならではの高い質感を絶妙なバランスで融合させたBMW3シリーズは、スポーティーな走りでも人気があります。
本記事では、BMW 3シリーズの購入を検討している方に向けて、価格や性能、新車と中古の違いについてご紹介します。
目次
BMW3シリーズとは|歴史と特徴
BMW 3シリーズは、ドイツの自動車メーカーBMWが製造・販売する、Dセグメントに分類されるセダンおよびステーションワゴン(ツーリング)です。その特徴は、ハンドリングと、力強く滑らかなエンジンが生み出す圧倒的な走行性能にあります。
初代「E21型」の登場は1975年、現行モデルの「G20/G21型」に至るまで、スポーツセダンの手本であり続けてきました。エンジンをフロントに縦置きし後輪を駆動する「FR」レイアウトへのこだわりは、理想的な前後重量配分を実現し、スポーティーな走りの根幹を成しています。
BMW 3シリーズの価格と性能
BMW 318i
新車価格(セダン) | 6,780,000円〜 |
新車価格(ツーリング) | 7,060,000円〜 |
3シリーズの中で最も価格を抑えたグレードです。上位の320iと同じ2.0Lのガソリンターボエンジンを搭載していますが、エンジン出力を156馬力に調整することで、手頃な価格を実現しています。
街中での運転や、高速道路を法定速度で巡航するには十分な性能を持っています。高価なオプションは不要で、BMWの基本的な走行性能とデザインを最も合理的に手に入れたい、と考える方に適したグレードです。
BMW 320i
新車価格(セダン) | 7,240,000円〜 |
新車価格(ツーリング) | 7,720,000円〜 |
318iと同じ2.0Lガソリンターボエンジンですが、最高出力が184馬力に高められています。この出力の差は、高速道路での追い越しや、坂道を登る際など、より力強い加速が必要な場面で体感できます。
3シリーズの販売の中心となるグレードであり、性能と価格のバランスが取れています。特定のこだわりはなく、様々な場面で余裕のある走りを楽しみたい方にぴったりな選択肢です。
BMW 320 xDrive
新車価格(セダン) | 7,660,000円〜 |
新車価格(ツーリング) | 7,980,000円〜 |
320d xDriveの独自性は、軽油で走る「ディーゼルエンジン」と、雪道など滑りやすい路面で安定性を高める「4輪駆動(xDrive)」を組み合わせている点です。
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりも燃料消費が少なく(燃費15.1km/L)、力強い加速が特徴です。長距離を頻繁に運転する方の燃料費削減に貢献します。4輪駆動システムは、特に冬道のような積雪・凍結路面を走行する際の安定性を高めます。燃費の良さと、年間を通じた走行安定性の両方を求める方におすすめです。
BMW 330e
新車価格(セダン) | 8,760,000円〜 |
家庭用コンセントなどから充電できる、プラグインハイブリッドモデルです。最大の特徴は、ガソリンを使わず、電気モーターだけで最長86km走行できることです。
片道40km以内の通勤や買い物であれば、電気のみで往復できる計算になり、日々のガソリン代を大幅に節約できる可能性があります。遠出の際はエンジンも作動するため、充電切れの心配はありません。自宅に充電設備を設置できる方で、静かな電気走行と維持費の削減に関心がある方に適しています。
BMW M340i xDrive
新車価格(セダン) | 9,780,000円〜 |
新車価格(ツーリング) | 10,120,000円〜 |
このグレードのみ、他のモデルとは全く異なる3.0Lの直列6気筒ターボエンジンを搭載しています。最高出力は387馬力に達し、0-100km/h加速は4.4秒と、スポーツカーに匹敵する加速性能を持ちます。
また、エンジンだけでなく、ブレーキやサスペンションも専用の強化品が標準装備されています。日常的な使いやすさを保ちながら、3シリーズの中で突出した走行性能を求めるドライバーのための、特別なグレードです。
新車と中古車どちらを選ぶ?メリットとデメリット
新車のメリット
新車を選ぶ最大の魅力は、メーカーから出荷されたばかりの誰も使用していない、完璧な状態のクルマを手に入れられる点です。内外装の色や素材、追加したいオプション装備などをカタログから自由に選ぶことができ、「自分だけの一台」を注文できます。
また、安全技術や燃費性能がフルスペックで恩恵を得られる点もメリットと言えます。購入後には長期間の充実したメーカー保証が付帯するため、万が一の故障の際も無償で修理を受けられ、費用面の心配なく安心して乗り始められます。
新車のデメリット
新車は当然ながら車両価格が最も高くなるため、中古車に比べて初期費用が多くかかります。また、注文を受けてから生産する仕様の場合は、納車までに数ヶ月といった時間が必要になることもあります。すぐにでも車が欲しいと考えている方にとっては、この納期がひとつの懸念点となるかもしれません。
中古車のメリット
中古車を選ぶ最大の利点は、新車に比べて圧倒的に手頃な価格で購入できることです。同じ予算であれば、新車では手が届かなかった上位グレードや、高価なオプションが多数装備された魅力的な一台を狙うことも可能です。
また、中古車はすでに完成した車両として販売されているため、気に入った一台が見つかれば、契約から納車までが非常にスピーディーに進みます。新車ではもう選べなくなった過去のモデルやボディカラーといった、豊富な選択肢の中から探せることも中古車ならではの楽しみです。
中古車のデメリット
中古車は、前オーナーの乗り方やメンテナンスの状況によって、同じ年式・同じ走行距離のクルマでも品質に差があるため、車両の状態をしっかりと見極める必要があります。当然ながら、部品は経年や走行によって消耗していくため、新車と比べると故障が発生する可能性は高まります。
販売店が提供する保証の有無やその内容も様々で、保証が短い、あるいは付いていない場合は、購入後の修理費用が全て自己負担になる可能性も考慮しなくてはなりません。そのため、中古車を選ぶ際は、車両の状態を正直に説明してくれる、信頼のおける販売店を見つけることが重要です。
中古車を購入する際の確認ポイント5選
オイル漏れのチェック
特に少し年式の古いモデルでは、エンジン各部のパッキン類が劣化し、オイルが滲んだり漏れたりすることがあります。エンジンルームを覗き込んだり、駐車している地面にオイルのシミがないかを確認しましょう。
整備記録簿の確認
前オーナーがどのようなメンテナンスをいつ行ってきたかがわかる非常に重要な書類です。特に、オイル交換やブレーキ関連、冷却水などの定期的な交換記録がしっかり残っている車両は、大切に扱われてきた証拠であり、信頼性が高いと言えます。
電装系の動作確認
パワーウィンドウ、ドアロック、ナビゲーションシステム、各種センサーなど、電子制御部品の動作を一つひとつ確認しましょう。輸入車の電装系は、日本の高温多湿な気候で不具合が出やすいケースもあります。
試乗してフィーリングを確かめる
必ず試乗し、エンジンから異音がしないか、変速ショックが大きくないか、まっすぐ走るか、ブレーキはしっかり効くかなど、実際の走りを確かめましょう。ステアリングを切った際のフィーリングや乗り心地も、自分の好みに合うかを確認する大切な機会です。
保証の有無と内容
中古車でも、ディーラーの認定中古車や、販売店独自の保証が付いている場合があります。保証期間はどれくらいか、どこまでの部品が保証対象なのか、万が一の際の対応はどうなるのか、といった内容を契約前に必ず確認しましょう。
まとめ
今回は、BMW3シリーズの価格、性能そして購入時のポイントについて紹介してきました。新車を購入する際は、自分のライフスタイルに合っているか、中古車を購入する際は、ディーラーでの試乗や信頼できる中古車販売店へ足を運んで、問題がないかを体感しましょう。今後のカーライフがより良いものにするために、ぜひ今回紹介した項目を参考にしてみてください。