フォード・マスタングの大ヒットに対抗する形でシボレーから送り出されたカマロ。以来半世紀以上にわたり、アメリカ車が持つ“力強さと自由”を体現してきました。クラシックファンを魅了する初代、映画で再評価された 5代目、そして最新テクノロジーを纏った 6代目まで――カマロの歩みは常に時代のトレンドやニーズを反映しています。
本記事では 「歴代 6 世代」+「生産終了の最新動向」 を体系的にまとめ、どの世代にどんな魅力があるのかをわかりやすく解説します。中古車選びのヒントや将来のコレクター価値もあわせてチェックしてみてください。
目次
カマロ年表|世代・販売期間・主なトピック
世代 | 販売期間 | トピック |
初代 | 1967-1969 | マッスルカー隆盛期、Z/28 誕生 |
2代目 | 1970-1981 | ロングノーズ&ファストバック、排ガス規制と戦う |
3代目 | 1982-1992 | 軽量化・EFI 採用、IROC-Z でレースイメージ強化 |
4代目 | 1993-2002 | LS1 V8 搭載で高性能化、エアロボディへ |
5代目 | 2010-2015 | レトロフューチャーデザイン、映画トランスフォーマーで人気再燃 |
6代目 | 2016-2024 | 軽量プラットフォーム+最新安全装備、ZL1 で 650hp 達成 |
各世代カマロの特徴と魅力
初代(1967〜1969)
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デザイン:
直線的でコンパクトな 2ドアクーペ。マッスルカーらしい力強さと端正さを併せ持つ佇まいが魅力です。 -
エンジン:
直6 〜 ビッグブロック V8 -
魅力ポイント:
初代カマロは、フォード・マスタングに対抗すべく登場したシボレーの意欲作で、登場と同時に大きな注目を集めました。特にZ/28など高性能グレードでは、サーキット走行を前提に設計された軽量な車体にハイパワーV8を搭載し、当時の若者たちの憧れの的に。力強い加速と鋭いステアリングフィールが魅力で、アメリカンマッスルカー文化の原点ともいえる存在です。
2代目(1970〜1981)
-
デザイン:
全体的に丸みを帯びたスタイルへと進化し、より流麗でダイナミックな印象に。先代よりも一回り大きく、アメリカ車らしい伸びやかなボディラインが特徴です。 -
トピック:
1970 年型 Z28 の高出力 LT-1 エンジンは伝説的。中期以降は排ガス規制で出力ダウンも、所有満足度は高い。 -
魅力ポイント:
2代目ではボディラインに丸みが加わり、より洗練された印象へと進化しました。内装の質感や快適性も向上したことで「日常使いもこなせるマッスルカー」として高い評価を得ています。特に後期モデルは、環境規制や燃費問題を意識した設計がなされ、パワフルなだけではない「新しいアメリカ車」への転換点となった世代です。その重厚感あるルックスと大らかな乗り味は今なおファンを魅了し、近年では「ネオクラシック」として人気が再燃しています。
3代目(1982〜1992)
-
デザイン:
直線的でシャープなボディラインが特徴で、80年代らしい近未来的な雰囲気をまとっています。リトラクタブルヘッドライトなど、個性的なギミックも目を引きます。 -
代表グレード:
IROC-Z(全米レース「International Race of Champions」由来)。 -
魅力ポイント:
3代目カマロは、コンピューター制御の導入や燃料噴射方式(インジェクション)の進化により、効率的なパフォーマンスを実現しました。
角ばったフォルムとロー&ワイドなシルエットは、80年代らしさを象徴するデザイン。ハンドリング性能も向上し、より“走りを楽しめる”車として若者層にも人気を拡大しました。価格的にも手が届きやすいクラシックカーとして注目され、趣味の一台として選ぶ人も増えています。
4代目(1993〜2002)
- デザイン:
空力性能を重視した滑らかなボディラインが印象的で、洗練されたスポーツクーペへと進化しました。丸みと鋭さを融合させた絶妙なバランス感が魅力です。 -
パワートレイン:
コルベット譲りの 5.7L LS1 V8(後期)。 -
魅力ポイント:
4代目は、空気抵抗を抑える流線型のデザインで燃費や走行性能が向上。後期モデルには「コルベット」と同じ5.7Lの高性能エンジンが搭載され、スムーズかつ力強い加速が楽しめます。迫力あるパワーと日常性のバランスがとれた世代で、今でも中古市場では“コスパが高いV8モデル”として根強い人気を誇ります。
5代目(2010〜2015)
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デザイン:
初代をオマージュした力強いプロポーションが、レトロモダンな雰囲気を醸し出しています。まさに、現代マッスルカーの象徴と称される一台です。 -
社会現象:
映画『トランスフォーマー』の“バンブルビー”で若年層に浸透。 -
魅力ポイント:
5代目は、初代カマロの雰囲気を現代風にアレンジした、レトロフューチャーなデザインで大きな話題を集めました。
映画『トランスフォーマー』に登場したことで一躍知名度が上がり、若い世代の支持も獲得。パワフルな6.2Lエンジン搭載モデルでは、スポーツカーのような走りを体感できます。見た目のインパクトと走行性能のバランスが魅力で、「カマロ=かっこいい」のイメージを再び定着させた存在です。
6代目(2016〜2024)
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デザイン:
よりアグレッシブに、そしてスタイリッシュに進化しました。 低く構えたワイドボディと精緻なディテールが、スポーティさと高級感を両立させています。 -
高性能モデル:
ZL1、1LE パッケージでサーキット性能強化。 -
先進装備:
6代目は軽量化とボディの強化により、カーブでの安定性や加速性能が大きく向上しました。シンプルに言えば、「ただパワーがある」だけでなく、「曲がる」「止まる」といった運転の楽しさも一級品に仕上がっています。
圧巻の加速力が味わえる一方で、運転支援や表示パネルなど快適装備も充実。マッスルカーの枠を超え、スポーツカーとしても完成度の高い“走りを極めた”モデルです。
ついに生産終了へ─ラストモデルと今後の行方
GM は 2023 年、現行 6 代目カマロを 2024 年モデルで生産終了すると発表。
理由はマッスルカー市場縮小と EV シフトです。最後を飾る「コレクターズエディション」はブラック外装+特別エンブレムを装着し、即完売。
今後は「カマロ」の名を冠した EV スポーツカーが復活する可能性も示唆されています。
ガソリン V8 カマロは事実上これが“ラストチャンス”となるため、中古・新車ともに価値上昇が見込まれています。
中古で買うならどの世代?
世代別おすすめポイント
世代 | 価格帯の目安 | おすすめポイント | こんな人に最適 |
---|---|---|---|
1〜2 代目 | 600〜1,500 万円超 | 投資的価値・クラシックイベント映え | コレクター / 旧車愛好家 |
3 代目 | 200〜400 万円 | 80’s カルチャー×軽快ハンドリング | 手頃に旧車を楽しみたい |
4 代目 | 250〜450 万円 | LS1 V8 の高性能&コスパ | 走り好き / DIY メンテ派 |
5 代目 | 300〜600 万円 | レトロ感+最新装備、ZL1 の圧倒パワー | 見た目も性能も欲張り派 |
6 代目 | 450〜800 万円(ZLは高額) | 軽量ボディと最新安全装備 | サーキット走行 / 長く乗りたい |
まとめ
カマロは、見た目・音・走り・文化的背景のどこを切り取っても魅力に溢れる車です。
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クラシックの味わいを楽しむも良し
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最新 ZL1 でサーキットを攻めるも良し
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コレクターズエディションで資産価値を狙うも良し
多くの愛好家に“情熱”で選ばれるクルマ――それがカマロです。
少しでも心が動いたら、ぜひ実車をご覧いただき、その生のサウンドと鼓動を体感してみてください。きっと、あなたのカーライフを劇的に変える一台に出会えるはずです。
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