メルセデス・ベンツのGクラスは、SUVの中でも別格の存在感を放つモデルとして知られています。無骨でタフなルックスに高級感を兼ね備え、街中でも山道でも注目を集める一台。「いつかは乗ってみたい」と憧れる声も多く、実際に中古市場でも根強い人気を誇ります。
この記事では、Gクラスの魅力、選び方、中古での注意点まで、購入を検討している方が知っておくべき情報をわかりやすく解説します。
目次
Gクラスはどんな車？
Gクラスの起源は1972年、元々は軍用車両として開発されたことに始まります。の後1979年に民間車両として提供されるようになりました。
ゲレンデヴァーゲン（Gelandewagen）というドイツ語の車名が「地形車両」を意味する通り、軍用車の魂を受け継いだ頑丈さと走破性の高さが最大の特徴となっています。
現代のGクラスは高級感をまといながらも、このルーツをしっかりと残しています。フルモデルチェンジ後も基本的なボックスシルエットを維持し、他のSUVにはない“本物の無骨さ”を持ち続けているのが特徴です。
Gクラスが人気の理由とは？
他にない「無骨さと高級感」の共存
流線型のボディが主流の現代車において、Gクラスの角ばったフォルムはひときわ異彩を放ちます。 フラットなボンネットや独立したフェンダー、そして重厚なドアの開閉音に至るまで、伝統を色濃く感じさせる設計は、多くの車好きを魅了してやみません。
それでいて、インテリアには上質なレザーや最新のインフォテインメントシステムが惜しみなく採用されており、高級車としての完成度も抜群です。
走破性も快適性もトップクラス
Gクラスにはセンターデフ・リア・フロントの3か所にロック機構が備わっており、過酷なオフロードでも安定した走行が可能です。
それだけでなく、オンロードではエアサスペンションの快適さや遮音性の高さも魅力。大排気量エンジンによるスムーズな加速で、高速巡航も得意とします。
現行モデルの特徴と選び方
Gクラスには主にディーゼルの「G400 d」と、AMGのガソリンハイパフォーマンスモデル「G63」が存在します。G400 dは力強さと燃費のバランスが取れており、日常使いにも適しています。一方G63は、圧倒的な加速性能と専用の外装・内装でステータス性が高く、ドライビングをとことん楽しみたい方に人気です。
また、現行モデルは全幅が大きく取り回しに注意が必要ですが、運転支援機能が豊富に備わっているため、慣れれば街乗りも快適にこなせます。
日常使いのしやすさではG400 dに軍配が上がりますが、どちらのモデルも高い満足度を提供してくれます。
Gクラスの中古市場と注意点
高値安定の理由
Gクラスは中古市場でも値崩れしにくいことで有名です。
中古価格が安定している理由は、以下の5つが主な要因です。
- 長いモデルサイクルと不変のデザイン
Gクラスは1979年の登場以来、基本的なフォルムを大きく変えず、「時代に左右されない価値」を築いてきました。スクエアなデザインは一種のアイコンであり、年式にかかわらず古臭く見えません。そのため旧型も高い人気を維持しています。 - 世界的な需要とプレミア感
日本だけでなく、中東・北米・中国など世界中で安定した需要を誇ります。
とくにG63などのAMGモデルは、「富の象徴」として位置づけられ、世界的な富裕層が新旧問わず購入するため、流通が少なく価格が下がりにくいのです。 - 耐久性とオフロード性能の高さ
Gクラスは本来、軍用車両をベースにしたモデルで、構造が非常に頑丈。走行距離が多くても価値が落ちにくいという中古市場における強みがあります。シャシーやエンジン、駆動系の信頼性が高く、再販後も十分に使用可能な耐久性が評価されています。 - 生産台数が限られている
GクラスはSクラスのような大量生産モデルではなく、オーストリア・グラーツ工場での手作業組立によって生産されています。そのため、供給数が限られており、中古車市場でも希少価値が落ちにくいのです。 - リセールバリューの強さ
Gクラスは「リセールの王様」と呼ばれることもあるほど、買ってからの下落幅が小さい車種です。特に人気色（黒、白）、人気モデル（G400 d、G63）、限定仕様車などはさらに価値が高騰する傾向にあります。
走行距離が伸びていても、ボディや内装の状態、定期的な整備がしっかりしていれば高評価がつく傾向にあります。長期保有前提で購入される方も多く、リセールバリューの面でも優秀な車種です。
購入時の注意点
Gクラスは頑丈な作りとはいえ、年式や走行距離に応じた注意点も存在します。以下のポイントは必ずチェックしておきましょう。
- 下回りのサビの有無（特に雪国使用歴がある車）
- エアサスペンションの作動状態と異音の有無
- タイヤの偏摩耗やアライメントのズレ
- 定期的な整備記録の有無と内容
これらの点を見逃すと、購入後に予想外の修理費がかかるリスクがあります。
購入時には信頼できる専門業者での点検・保証の有無も確認すると安心です。
Gクラスはこんな人におすすめ
・本物志向で、クルマにも個性とタフさを求める方 ・キャンプやゴルフなどアウトドア趣味を楽しむ方 ・街中での存在感や所有満足度を重視する方
高級車としての快適さとラダーフレームによる本格的な走破性を併せ持つ数少ないSUV──それがGクラスです。
よくある質問
Q：Gクラスの維持費はどのくらい？
A：年間でおおよそ30万円〜50万円程度が目安です。
G63などは自動車税やタイヤ代も高めになります。
Q：女性オーナーもいますか？
A：もちろんです。
ラグジュアリー志向や安全性を求めて選ぶ方も多く、男女問わず支持されています。
Q：普段使いにも適していますか？
A：サイズ感に慣れれば問題なく使えます。
特にG400 dは扱いやすく、通勤・買い物にも向いています。
Q：盗難のターゲットになりやすいって本当ですか？
A：高額車種のため、盗難のリスクはあります。
車両保険の加入やセキュリティ装置の強化が推奨されます。
まとめ
Gクラスは、時代を超えて愛され続ける“完成されたスタイル”を持つSUVです。街乗りでもオフロードでも映えるその佇まい、タフな走り、そして高級車としての快適性──そのすべてが揃っているからこそ、多くの人がGクラスに憧れを抱き続けるのです。
中古でも価値が落ちにくく、長く付き合える相棒としても非常に優秀な存在です。気になった方は、ぜひ理想の1台を探してみてはいかがでしょうか。
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