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「外車=自動車税が高い」と言われる理由は?基礎知識と節約方法!

「外車=自動車税が高い」と言われる理由は?基礎知識と節約方法!

外車に乗る上で、気になるのが「自動車税の負担」。外車は国産車と比べて自動車税が高くなりやすい傾向があります。その背景には、日本の税制度の仕組みや、外車特有のスペックが大きく関係しているのです。この記事では、外車の自動車税が高くなる理由や基礎知識に加えて、節約につながる考え方や売却タイミングの工夫まで、わかりやすくご紹介します。

自動車税の基本の仕組み

自動車税(種別割)は、毎年4月1日時点で車を所有している人に課税される地方税です。税額は車の排気量によって決まり、年に1回支払う仕組みになっています。

排気量 2019年9月までに
初度登録
2019年10月以降に
初度登録
1,000cc以下 29,500円 25,000円
1,500cc以下 34,500円 30,500円
2,000cc以下 39,500円 36,000円
2,500cc以下 45,000円 43,500円
3,000cc以下 51,000円 50,000円
3,500cc以下 58,000円 57,000円
4,000cc以下 66,500円 65,500円
4,500cc以下 76,500円 75,500円
6,000cc以下 88,000円 88,000円
6,000cc超 111,000円 111,000円

日本では排気量の小さい車ほど税金が安くなる制度になっているため、軽自動車や1.5Lクラスの国産車は維持費が安いというメリットがあります。

自動車税は2019年10月1日以降に初度登録された自家用乗用車に限り、排気量ごとに税額が引き下げられています。

▼初度登録とは?

「初度登録」とは、その車が新車として日本国内で初めて登録された日を指します。
分かりやすく言えば「車の年式」です。
これは車検証の「初度登録年月」欄で確認できます。
つまり、中古車を購入した時期が2019年10月以降であっても、その車の初度登録が2019年9月以前であれば旧税率が適用されるということです。

国産車と外車でなぜ差が出る?税金が高くなりやすい理由

外車はヨーロッパやアメリカでの使用を前提に設計されているため、排気量の大きいエンジンを搭載しているモデルが多い傾向にあります。結果として、日本の排気量別税制では、税額が高くなりがちです。

排気量の大きなエンジンを搭載する理由

  • ヨーロッパ・アメリカの道路事情に合わせた設計
    ヨーロッパでは、アウトバーン(速度無制限の高速道路)など、高速巡航を前提とした道路が多く、高出力エンジンが求められます。
    さらにアメリカは国土が広く、長距離移動を快適にこなせる性能が重視され、自然と大排気量モデルが好まれてきました。
  • 車体が大きく、重いモデルが多い
    欧米市場向けの車両は、全長・車幅・重量が日本車よりも大きいのが一般的です。
    重たい車を安定して走らせるには、トルクのあるエンジンが必要となり、排気量も大きくなりやすいのです。
  • 燃料価格・税制度の違い
    アメリカではガソリン価格が日本より安く、燃費よりもパワーや乗り心地が重視される傾向にあります。また、欧州では自動車税がCO₂排出量や燃費性能ベースで決まる国が多く、排気量自体が直接的な課税対象とならない場合もあります。

国産車の傾向

一方、国産車は軽自動車(660cc)や1,300〜1,500ccのコンパクトカーが主流。税制上の優遇もあり、維持費面では有利です。

たとえば、同じセダンでも

  • トヨタ・カローラ(1.5L) → 年間30,500円

  • メルセデス・ベンツCクラス(2.0L) → 年間36,000円

と、5,500円の差が毎年発生します。車の台数が多い家庭や、法人所有車ではこの差がさらに大きくなります。

排気量と自動車税の“境界ライン”とは?

自動車税は、排気量がある境界ラインを超えると一気に税額が上がるという特徴があります。

▼境界ラインの例(ジャンプアップに注意)

境界ライン 増額幅 該当モデル例
1,000cc→1,500cc +5,500円 フィアット500 → アウディA1
2,000cc→2,500cc +7,500円 BMW 320i → アウディA4
3,000cc→3,500cc +7,000円 メルセデスEクラス → ポルシェカイエン

買い替えや新車購入時には、排気量の境目に注意しながらモデルを選ぶと、数年で数万円単位の差が生まれることもあります。

意外と知らない自動車税の知識

  • 登録から13年を超えると「経年増税」

日本では、環境対策の一環として13年以上経過した車には自動車税が約15%加算されます。
車を長く大切に乗っている方は、この制度による増税に注意が必要です。

  • ハイブリッドやEVは減税・免税の対象に

一部の外車には、燃費性能に優れたハイブリッドモデルや電気自動車(EV)があります。これらの車種は環境性能割や重量税、自動車税で優遇措置を受けられる場合があるため、税負担を減らしたい方には選択肢となるでしょう。
代表例:BMW i3、フォルクスワーゲン ID.4、テスラ モデル3 など

節税につながる現実的な方法とは?

「自動車税が高いから…」とあきらめる前に、実践できる節税ポイントを確認しておきましょう。

排気量が小さいモデルを選ぶ

輸入車でも、排気量が小さいモデルは豊富にあります(MINIクーパー、アウディA1など)

EVやハイブリッド車への乗り換え

税金面だけでなく、燃料費やメンテナンスコストの削減にもつながります

3月末までに売却すれば翌年度の税金を回避できる

4月1日時点の所有者に課税されるため、3月中の売却で翌年の課税を免れることが可能です。

法人・事業主は減価償却も検討を

年内での売却や買い替えで、経費として有利になる可能性があります

売却タイミングを見直せば税負担も減らせる!

もし税金が重く感じるようであれば、手放すタイミングを意識するだけで、支払う税金を減らすことができます。

  • 3月末までに名義変更が完了すれば翌年度の自動車税を回避

  • 車検前に売ると重量税の前払いが無駄にならず、買い手にもメリット

よくある質問Q&A

Q:途中で車を売ったら自動車税は戻るの?
→ 原則として戻りません。

Q:自動車税の支払い方法は?
→ 銀行・コンビニのほか、最近はスマホ決済やクレジットカード払いにも対応しています。

Q:排気量の確認方法は?
→ 車検証またはメーカー公式サイトで確認できます。「原動機の型式」「総排気量」欄をご確認ください。

まとめ

「外車=自動車税が高い」と言われるのは、排気量と日本の税制度の関係が理由です。

ただし、排気量の境界を意識したモデル選びや、売却タイミングの工夫で、税負担を最小限に抑えることも可能です。

税金の高さが気になるなら、「排気量1,500cc以下のモデル」や「EV・ハイブリッドモデル」を検討したり、3月末までの売却を意識するだけでも節約につながります。

税金を理由に外車をあきらめず、自分に合った賢い選択をしてみてください。
そして売却をお考えの際は、輸入車の価値を正しく評価してくれる専門店にご相談を。

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この記事を書いた人

輸入車買取センター編集部

輸入車の専門店として、数々の輸入車を売買してきた経験をもとに、輸入車についてのタメになる記事を執筆しています。車の魅力や高価買取のコツなど、幅広く楽しめる内容をお届けしていきます!