BMWに搭載されている「エアサス(エアサスペンション)」は、ラグジュアリーな乗り心地を実現する装備として人気です。しかしその一方で、「壊れやすい」「修理代が高い」「売るときに影響する?」といった不安の声も多く聞かれます。
この記事では、BMWのエアサスの仕組みから、故障のリスク、修理費用を徹底解説します。
目次
BMWのエアサスとは?
エアサスは、スプリングの代わりに空気の力で車高を調整するサスペンションシステムです。BMWでは、主に7シリーズやX5、X6などの高級ラインに採用されています。
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路面状況に応じて自動で高さを調整
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高速道路では車高を下げて安定性をアップ
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駐車時には車高を下げて乗り降りしやすくする
といった、高機能なサポートが魅力です。
エアサスは実際に壊れやすいのか?
BMWのエアサスは、ネット上や中古車市場では“リスクのある装備”として語られることもあります。しかし本当に壊れやすいのかどうかを判断するには、構造や使用状況、そしてユーザーの体験を総合的に見ることが大切です。
実のところ、BMW全体のユーザーから見れば、エアサスに致命的な故障が起きている割合は一部に限られます。特に新車購入から5年未満の車両では大きなトラブルは少なく、快適性を重視するユーザーにはむしろ高評価です。
ただし、中古市場では「年式が古くなったエアサス搭載車は注意」とされる傾向があるのも事実。これは、実際にトラブルが起きやすくなる「経年劣化」が避けられない部品構造によるものです。
エアサスは“壊れやすい”というよりも、「経年劣化する消耗部品の一つ」と考えるのが現実的です。年数や走行距離が増加すると劣化のリスクが高まりますが、「必ず壊れる」わけではありません。使用状況などの条件によっては故障しやすい装備である、というのがより正確な見解と言えるでしょう。
なぜ「壊れやすい」と言われるのか?
エアサスは高性能な装備である一方、繊細で壊れやすいとも言われます。その背景には、構造上の特性や修理の難しさといった理由が存在します。
修理費用の高さが“壊れやすさ”の印象を強める
「一度壊れると10万円単位でお金がかかる」といった声も多く、コスト面の負担が“壊れやすい”という印象に直結しているケースもあります。
ゴム製エアバッグの経年劣化
使用年数や走行距離が増えると、エアバッグ部分が劣化し、空気漏れを起こすことがあります。車高が片側だけ下がるなどの症状が出たら要注意です。
コンプレッサーやセンサーの故障
エアサスを制御するためのコンプレッサーやセンサーが故障すると、全体のバランスが崩れ、誤作動を引き起こします。電子制御系のトラブルは部品代も高くつきがちです。
また、コンピューター制御によってわずかな異常も検知し、警告灯が表示されるため、実際には大きな問題ではなくても「故障」と感じやすいケースがあります。
エアサスのメリット・デメリット
メリット
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高級ソファのような衝撃吸収性で極上の乗り心地
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自動レベリングによる走行安定性
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積載量に応じて車高が変わらないスマートさ
デメリット
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故障しやすいパーツ(特に経年車)
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修理費用が高額(数十万円以上かかることも)
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メンテナンスが難しい
故障しやすいポイントと修理費用目安
具体的な故障パターンやその修理費用を知ることで、現実的なリスクをイメージしやすくなります。
故障箇所 | 症状 | 修理費用の目安 |
エアバッグ | 片側だけ沈む、車高が保てない | 7〜15万円(1輪) |
コンプレッサー | エア供給できず車高が上下しない | 10〜20万円 |
車高センサー | 警告灯、異常表示 | 数万円〜 |
特に10年落ち・10万km前後を超えると、複数箇所で同時にトラブルが発生するリスクも高まります。
故障の前兆サインとは?
突然のトラブルを避けるには、故障の“予兆”を見逃さないことが大切です。日頃から注意すべきポイントを押さえておきましょう。
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朝、片側の車高が下がっている
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路面の凹凸で異常にフワフワ揺れる
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「レベリングシステム異常」の警告灯が点灯
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車体が“ガタッ”と沈むような挙動がある
これらの症状があれば、早めの点検をおすすめします。
売却を検討する方へのアドバイス
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事前にディーラーや専門店で状態チェックをしておくと◎
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修理してから売るか、現状のままで売るかは費用対効果を比較
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一般的な中古車店よりも輸入車専門買取業者に査定を依頼するのがおすすめ
【Q&A】よくある質問
BMWのエアサスに関して、ネット上でもよく見かける疑問をまとめました。
Q:エアサスと通常のサスペンションの違いは?
A:通常の金属製スプリングではなく、空気圧を利用したエアバッグで高さや硬さを調整できるのがエアサスです。より柔らかく快適な乗り心地が得られます。
Q:エアサスが壊れるとどうなる?
A:車高が偏る、片側だけ沈む、異音がするなどの症状が現れます。放置すると走行困難になることもあるため、早めの修理が必要です。
Q:社外品に交換できますか?
A:可能です。ただし純正とは異なる乗り心地になる場合があり、将来的なリセールバリューに影響する可能性もあるため慎重に検討しましょう。
Q:エアサスが壊れたままでも売れますか?
A:売却自体は可能です。ただし、買取価格は減額される傾向にあるため、エアサスの状態は査定前に把握しておくことが大切です。
BMWオーナーのリアルな声
BMWのエアサス搭載車に乗っているオーナーの声を、良い点・気になる点の両面からご紹介します。
「長距離がとても快適」
X5のオーナーです。エアサスは最初から標準装備でしたが、長距離でも腰が痛くならないし、乗り心地の良さは想像以上でした。(40代男性)
「壊れると一気にお金がかかるのが難点」
X5のリアサスが突然下がって修理に15万円かかりました。でも乗り心地は最高なので、修理してでも乗りたいと思える車です。(50代男性)
「整備するなら専門知識が必要」
エアサスの不具合で近所の整備工場に出したら原因が特定できず、結局BMW専門店に依頼して直りました。対応力の差を感じました。(50代男性)
まとめ
BMWのエアサスは、上質な乗り心地を提供してくれる一方で、故障時のリスクや修理コストも伴います。ですが、特別に故障しやすい装備というわけではなく、他の消耗部品と同様に、一定のタイミングでメンテナンスが必要になるパーツと捉えるのが妥当です。売却を検討する際には、エアサスの状態が査定価格に影響することもあるため、状態の把握と、輸入車に詳しい専門業者への相談が大切です。
弊社「輸入車買取センター」では、エアサスを含む高級装備もしっかり評価いたします。状態に不安がある車でもお気軽にご相談ください。

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