初めての輸入車にドイツ車！人気モデルを厳選してご紹介

「いつかは輸入車に乗ってみたい」と考えたとき、多くの方が最初に候補として思い浮かべるのが、メルセデス・ベンツやBMWといったドイツ車ではないでしょうか。実際に、日本で販売される輸入車の半数以上をドイツ車が占めており、その人気は絶大です。

本記事では、初めて輸入車の購入を検討している方に向けて、人気のドイツ車を厳選して10種類ご紹介します。

ドイツ車の人気モデル10選

メルセデス・ベンツ Cクラス

メルセデス・ベンツの中核を担う、Dセグメントの高級セダンおよびステーションワゴンの代表格です。人気の理由は、フラッグシップモデルである「Sクラス」の技術やデザイン思想を惜しみなく投入している点にあります。現行のW206型では、大型の縦型センターディスプレイが象徴的で、内装の質感や先進性はクラスの基準を大きく引き上げています。

乗り心地はメルセデスらしく重厚かつ滑らかで、高い静粛性と相まって上質な移動空間を提供します。中古車市場で人気の先代W205型も、完成度の高い内外装と走行性能で依然として魅力的です。ステータス性と快適性を兼ね備えた「小さなSクラス」と呼ぶにふさわしい一台です。

メルセデス・ベンツ GLC

Cクラスをベースに開発された、メルセデス・ベンツの主力ミドルサイズSUVです。人気の理由は、Cクラス譲りの豪華な内装と快適な乗り心地をそのままに、SUVならではの広い室内空間と多用途性を加えている点にあります。

乗り心地は非常に滑らかで、路面の凹凸を巧みにいなし、静粛性の高い室内と合わせて上質な移動体験を提供します。オフロード走行もこなせる走破性を持ちながら、街中では洗練された佇まいを見せる、万能な一台としてファミリー層を中心に高い支持を得ています。

BMW 3シリーズ

「スポーツセダン」というカテゴリーを確立し、常にそのベンチマークであり続けるモデルです。人気の理由は、後輪駆動（FR）レイアウトと、理想的とされる前後約50:50の重量配分にあります。これにより、ドライバーの操作に俊敏かつ正確に反応するハンドリング性能が実現されています。現行のG20型は、ボディ剛性を大幅に向上させ、スポーティーな走行性能と日常の快適性を高い次元で両立しています。

エンジンはどの仕様を選んでも力強く、運転そのものを楽しみたいドライバーから絶大な支持を得ています。実用的なステーションワゴンも設定されており、走行性能と多用途性を両立したいユーザーにも対応します。

BMW X1

BMWのSUVのエントリーモデルでありながら、非常に実用性が高いことで人気です。特に現行のU11型は、前輪駆動（FF）プラットフォームを採用したことで、コンパクトな外寸からは想像できないほど広い室内空間とクラス最大級の荷室容量を実現しました。

後席の居住性も高く、ファミリーユースにも十分対応可能です。運転感覚はBMWらしくスポーティーで、SUVでありながらキビキビとした走りを楽しめる点が大きな特徴です。

BMW 1シリーズ

BMWのエントリーモデルであり、プレミアムコンパクトカー市場の人気車種です。かつては後輪駆動を採用していましたが、現行のF40型から前輪駆動へと変更されました。この変更により、後席の居住空間と荷室容量が大幅に拡大し、日常での使い勝手が大きく向上しました。

駆動方式は変わりましたが、俊敏なハンドリングなど、BMWらしいスポーティーな運転感覚は健在です。「駆けぬける歓び」のエッセンスを、最もコンパクトで手に入れやすいパッケージで実現したモデルです。

フォルクスワーゲン・ゴルフ

世界のコンパクトカー市場における絶対的な基準であり、「ハッチバックの王道」と称されるモデルです。人気の理由は、実用車として求められる全ての要素を極めて高い水準で満たしている点にあります。ボディサイズは日本の道路環境で運転しやすく、大人5人が乗れる室内空間と十分な荷室を確保しています。走行性能においても、速度を問わず安定した乗り心地と正確なハンドリングを提供し、長距離移動でも疲労が少ないのが特徴です。

現行の8代目モデルは、メーターパネルやナビゲーションがデジタル化され先進性が向上しました。中古車市場では、内外装の質感と操作系のバランスに優れる7代目および7.5代目も非常に人気が高く、幅広い予算で質の高い車両を見つけることが可能です。

フォルクスワーゲン T-Roc

世界的な人気を誇るコンパクトSUVセグメントにおいて、デザイン性を武器に存在感を示すモデルです。人気の理由は、クーペのような流麗なルーフラインを持つスタイリッシュなエクステリアデザインにあります。

プラットフォームはゴルフと共通であり、SUVでありながらハッチバックのような軽快なハンドリングと安定した走行性能を両立しています。SUVならではの見晴らしの良い運転席からの視界や、十分な荷室容量も確保されており、デザインと実用性の両方を求めるユーザーに最適な選択肢です。

アウディ A3 スポーツバック

プレミアムコンパクトカーという市場を切り拓いた先駆的モデルです。人気の理由は、アウディならではの上質で先進的な内外装を、扱いやすいコンパクトなボディサイズに凝縮している点にあります。特に内装の仕立ては精密で、スイッチ類の操作感一つに至るまで高い質感が追求されています。

走行性能は、しっかりとしたボディ剛性を感じさせる安定感のあるもので、長距離でも安心して運転できます。5ドアハッチバックの「スポーツバック」は実用性も高く、都市部での移動から休日のレジャーまで、あらゆるシーンで活躍します。

アウディ Q5

アウディのミドルサイズSUVであり、洗練されたデザインと先進技術が特徴です。人気の理由は、エレガントで均整の取れたエクステリアと、精密に作り込まれた上質なインテリアにあります。

アウディ独自の4WDシステム「quattro」を搭載しており、雨や雪といった滑りやすい路面でも高い走行安定性を発揮します。乗り心地は快適でありながら、高速走行時の安定感も高く、長距離移動を得意とします。デザイン、走り、実用性のすべてにおいてバランスが取れた、完成度の高い一台です。

ポルシェ 911

半世紀以上にわたりスポーツカーの象徴として君臨し続ける、唯一無二の存在です。リアにエンジンを搭載するRRレイアウトという基本構成を守りながら、常に最新の技術を取り入れて進化を続けてきました。

人気の理由は、サーキットを走行できるほどの圧倒的なパフォーマンスを持ちながら、日常的な使用にも耐えうる信頼性と実用性を兼ね備えている点です。現行の992型もその伝統を受け継いでいます。全ての自動車好きにとっての憧れであり、その資産価値の高さも大きな特徴です。

後悔しないドイツ車選びの注意点

維持費について

ドイツ車を所有する上で最も気になるのが維持費です。一般的に、車検費用や修理の際の部品代、工賃は、同クラスの国産車と比較して高額になる傾向があります。特にセンサー類や電子制御部品は、故障すると修理費用が高くつく場合があります。購入時には、車両本体価格だけでなく、年間でかかる税金や保険料、将来的なメンテナンス費用まで含めた総額で資金計画を立てることが重要です。

正規ディーラーと専門店の違い

新車やメーカーの保証が付いた認定中古車は、正規ディーラーで購入するのが基本です。保証が切れた中古車の場合は、ドイツ車の整備経験が豊富な専門店や、信頼できる中古車販売店も選択肢となります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、購入後のメンテナンスまで相談できるお店を選ぶことが、安心して乗り続けるための鍵となります。

試乗の重要性

カタログスペックだけではわからないのが、クルマの乗り味です。特にドイツ車はブランドごとに明確な個性があります。メルセデス・ベンツの重厚な乗り心地と、BMWの軽快なハンドリングは全く異なります。購入を検討しているモデルはもちろん、比較対象となるライバル車にも試乗し、ご自身の感覚に最も合う一台を見つけることを強くお勧めします。

まとめ

今回は、ドイツ車の人気モデルについてご紹介してきました。ドイツ車は、どのブランド、どのモデルを選んでも、自動車としての基本性能が非常に高く、所有する満足感を与えてくれます。しかし、それぞれに明確な個性があるため、ご自身のライフスタイルや価値観に合った一台を選ぶことが何よりも重要です。この機会にドイツ車を検討してみてはいかがでしょうか。