外車を購入・検討していると、「保険料が思ったより高い」と驚くことがあります。国産車と比べて、なぜここまで違いがあるのでしょうか?
本記事では、外車の保険料が高くなる理由や、ブランド別の目安、保険料を左右する仕組みまでわかりやすく解説します。購入後のコストを抑えるためにも、ぜひ最後までご覧ください。
目次
外車の保険料が高くなる主な理由
まず知っておきたいのは、自動車保険の計算基準そのものは外車でも国産車でも同じであり、「輸入車だから」というだけで特別に割高に設定されることはありません。
それでも外車の保険料が国産車と比較して高くなりがちなのは、外車が「保険会社から見てリスクが高い」と判断されやすいからです。大きな理由は以下の通りです。
- 修理費用が高額になる:
外車は部品を海外から輸入する必要があり、納期や費用がかさみます。加えて、整備に特殊な知識や専用機材が必要なことも多く、修理単価が高めです。 - 車両価格や性能が高い:
外車の多くは高価格帯で、エンジン出力や装備も高性能。そのぶん事故時の損害額が大きくなりやすいため、保険料も上がる傾向があります。 - 盗難リスクがある:
一部の高級外車は盗難ターゲットになりやすく、車両保険のリスク評価が高くなります。
任意保険の料率クラスとは?
任意保険の保険料は、保険会社が保険金を支払うリスクの度合いを数値化した「料率クラス」によって決まる部分が大きいです。
料率クラスは「対人」「対物」「傷害」「車両」の4つの項目ごとに1〜17等級で評価され、数字が大きいほどリスクが高い=保険料が高くなります。
この等級は損害保険料率算出機構が毎年見直しており、実際の事故率や修理費、被害額などが統計的に反映されます。
外車はこのクラスが国産車より高くなる傾向が強いため、同じ保険条件でも支払額が上がりがちです。
外車ブランド別|保険料の目安と傾向
外車の中でも、ブランドによって保険料の傾向は異なります。ここでは、主要ブランド別におおよその保険料の特徴や傾向を紹介します。
- メルセデス・ベンツ:
安全装備が充実しているため、対人・対物のクラスは比較的落ち着いていますが、車両保険は高額。特にSクラスやAMGは料率が上がりやすい傾向にあります。 - BMW:
走行性能の高さゆえ、事故リスクが高く評価されやすいモデルも。MモデルやSUV系は車両保険料が高めになります。 - アウディ:
四輪駆動システムや先進技術の搭載により修理費が高く、車両保険料がやや割高になることも。コンパクトモデル(A1やA3)は比較的抑えめです。 - フォルクスワーゲン:
ゴルフやポロなどの定番モデルは保険料が比較的安定していますが、GTIやR系になると跳ね上がることも。 - ボルボ:
安全性能に定評があり、事故リスクが低いとされるモデルもあります。対人・対物は比較的良好でも、部品供給の都合で車両保険は高めです。
保険料が安い車、高い車の特徴とは?
保険料が安くなりやすい外車とは?
保険料が比較的安く抑えられる車種には、いくつかの共通点があります。
それは、「事故率の低さ」「修理コストの安さ」「コンパクトな車格」「安全装備の充実」などです。
たとえば、フォルクスワーゲン ポロやゴルフ、MINI Cooperの標準モデルは、部品の供給体制が整っており、修理も比較的スムーズです。
さらに、日本国内でも販売実績が多く、料率クラスも安定しているため、国産車並みの保険料で契約できるケースもあります。
保険料が特に高くなる外車とは?
一方で、外車の中でも保険料が高くなりやすいモデルには、明確な理由があります。
まず挙げられるのが、高出力エンジンを搭載した高性能車やスポーツカーです。
たとえば、BMW Mシリーズ、メルセデスAMG、ポルシェ911、アウディ RSシリーズなどは、スピードが出やすく、事故リスクが高いため、料率クラスも高く設定されています。
また、衝突時の修理費用が高額になりがちで、車両保険を付けると保険料が一気に跳ね上がります。
さらに、盗難リスクが高いモデルも注意が必要です。
たとえば、ランドローバー レンジローバーやレクサス LXシリーズなどは、過去に盗難件数が多く報告されており、特に車両保険料が高くなります。
加えて、近年増えているEV(電気自動車)やPHEV(プラグインハイブリッド車)も、駆動用バッテリーの修理費が高額なため、保険料が上がる傾向にあります。
特にテスラやポルシェ タイカンなどは、事故時の修理費が高いため、保険会社が慎重にリスクを見積もる傾向があります。
保険料を安く抑えるためのコツ
外車に乗るうえで、少しでも保険料を抑えるためのコツを紹介します。
- ネット型保険を検討する:
代理店型より保険料が抑えられる場合が多いです。 - 補償内容の見直し:
車両保険の免責金額を上げる、必要のない特約を外すなどして見直しましょう。 - 複数社で見積もりを取る:
同じ条件でも保険料に差があるため、比較は必須です。 - セーフティ装備の申告を正確に:
自動ブレーキやレーンキープアシストなど、安全装備がある車は割引対象になることがあります。
よくある質問
Q:外車は任意保険に入れないことがある?
A:基本的には加入できますが、ごく一部の超高額モデルや並行輸入車は対応できない保険会社もあります。
Q:初めての外車購入でも任意保険に問題なく入れる?
A:年齢や等級により保険料は異なりますが、特別な制限はほぼありません。
Q:国産車と比べてどれくらい保険料が違う?
A:同条件で比較すると、外車は2〜3割程度高くなるケースが多いです。特に車両保険で差が出やすいです。
まとめ
外車の保険料は高めになりがちですが、それには理由があるので、事前にある程度想定することが可能です。ブランドやモデルによって大きく差があるため、「購入価格」だけでなく「維持費」全体を見据えて選ぶことが、納得のいく外車ライフへの第一歩です。
もし保険料が気になっているなら、複数の会社で見積もりを比較したり、補償内容を調整したりすることで、ご自身にぴったりのバランスの保険プランを見つけられるはずです。

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