走行中、ベンツのメーターに突然表示される警告灯。
見慣れないマークが点灯すると、「何が起きたのか?」「このまま走っても大丈夫か?」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
警告灯は、車両の異常や故障をドライバーに伝える重要なサインです。ただし、そのすべてが即座に走行を止める必要のある重大な故障とは限りません。まずは警告灯の「色」と「アイコンの種類」を確認し、対応の優先度を判断することが重要です。
ベンツは最新の電子制御システムを搭載しており、わずかな異常でもドライバーに警告を出します。つまり、「警告灯が出た=すぐ故障」というわけではない場合もあるのです。しかし、放置することで深刻なトラブルに発展するケースもあるため、慎重に対処しましょう。
目次
色別で見るベンツ警告灯の危険度
- 赤い警告灯|今すぐ停車・エンジン停止が必要なケース
赤い警告灯は、車の安全性や基本機能に関わる重大な異常を示すものです。走行中に赤い警告灯が点灯した場合は、すぐに安全な場所に停車し、必要に応じてエンジンを切ってください。 - 黄色・オレンジの警告灯|早期点検が必要な注意信号
黄色やオレンジの警告灯は、早急に整備工場での点検が推奨される注意レベルの異常です。走行を続けることは可能ですが、エンジン制御や排気ガス関連のトラブルが疑われるため、なるべく早めに点検を受けることをおすすめします。 - 青・緑の警告灯|操作中・状態表示
この色の警告灯は異常ではなく、車両の機能が作動していることを知らせるインフォメーション表示です。たとえば、ヘッドライトの点灯やウインカーの作動など、通常の走行時に必要な表示を示しています。
ベンツの警告灯一覧
ベンツの警告灯も、マークの色によって緊急度が異なります。以下のように分類することで、点灯時の対応判断がしやすくなります。
赤色の警告灯一覧|今すぐ停止すべき重大トラブルの合図
- ブレーキシステム警告灯:ブレーキフルード不足やブレーキパッドの摩耗、ABSの異常
- エンジンオイル圧力警告灯:オイル量や油圧が低下しており、エンジン損傷のリスクが高い状態
- 冷却水温度警告灯:オーバーヒートの可能性があり、継続走行は極めて危険
- エアバッグ/SRS警告灯:事故時にエアバッグが正常に作動しない可能性
- 充電警告灯(バッテリー):発電系(オルタネーター)の異常によりバッテリーが充電されていない
- 半ドア警告灯:走行中に開いている可能性があるドアやラゲッジスペースの未閉
- シートベルト警告灯:運転席や助手席のベルト未装着(警報音と連動)
黄色の警告灯|早めの点検が必要な注意表示
- エンジンチェックランプ:排気ガス浄化装置や点火系の異常(O2センサー不良や点火ミスなど)
- ABS警告灯:アンチロックブレーキシステムが正常に作動していない可能性
- ESP/ESC警告灯:横滑り防止装置の機能低下、悪路走行やセンサー不良が原因のことも
- ステアリング警告灯:電動パワーステアリングの制御異常により操作性が低下する恐れ
- タイヤ空気圧警告灯(TPMS):タイヤの空気圧が規定値を下回っている、またはパンクの可能性
ベンツならではの警告表示
ベンツには他メーカーにはない、独自の装備や高度な電子制御技術を背景にした「ベンツならではの警告灯・警告表示」がいくつか存在します。
- アダプティブブレーキ警告(Adaptive Brake)
アダプティブブレーキ機能に異常がある場合に点灯します。ホールド機能や坂道発進補助の動作不良が原因となることが多く、「アダプティブブレーキ機能制限」などのメッセージが表示されます。
- ディストロニックプラス警告(DISTRONIC PLUS)
前方車両との車間距離を自動で調整する追従機能「DISTRONIC PLUS」に関連する警告です。センサーの汚れや故障、通信エラーにより「ディストロニック機能作動不可」といった表示が出ます。
- PRE-SAFE®(プリセーフ)システム異常
衝突の危険を検知してシートベルトを引き締めるなどの安全機能「PRE-SAFE®」に異常がある場合に表示されます。「PRE-SAFE機能に異常があります」といったメッセージが代表的です。
- AIRmatic/ABC警告
エアサス(AIRmatic)やアクティブボディコントロール(ABC)に関する警告で、「車高調整システム異常」などの表示が出ます。サスペンションの油圧やエア圧の異常が原因です。 - Attention Assist(アテンションアシスト)
長時間運転中のドライバーの集中力低下を検知する機能です。異常時や注意喚起時に「注意力低下が検知されました。休憩をおすすめします」と表示されます。 - 360°カメラ/パークトロニック警告
駐車支援機能や周囲監視システムに関する警告です。センサーやカメラの汚れ・故障で「パークトロニック機能制限」などの表示が出ることがあります。
警告灯が消えない・何度も点灯する場合の原因と対応
一度点検しても、またすぐに警告灯が点く――そんな経験がある方も多いのではないでしょうか。これはセンサーの誤作動や電装系トラブル、あるいは根本原因が未解決のままである可能性があります。
OBD2診断機での自己診断も有効
最近では、OBD2(車載故障診断)スキャナーを使ってエラーコードを自分で読み取れるツールもあります。対応車種であれば自宅である程度の確認が可能ですが、判断ミスによる誤対応のリスクもあるため、最終的には専門知識を持つ整備士の判断を仰ぐのが安全です。
修理か売却か?エンジン系警告灯が出たときの判断基準
特にエンジンチェックランプやオイル警告灯が点灯している場合は、重度のトラブルが潜んでいる可能性があります。エンジン内部の修理は、部品代・工賃ともに高額になりがちで、ベンツのような輸入車ではさらに費用がかさむ傾向にあります。
- 車検まで残り少ない
- 10万km以上走っている
- 他にも修理箇所がある
こうした条件が重なっている場合、修理するよりも売却して次の車に乗り換えた方がトータルコストを抑えられるケースもあります。
警告灯が出た車でも買取できる?
結論から言えば、「可能」です。特に輸入車専門の買取業者では、エンジン系の不具合があっても査定額がつくケースが多くあります。理由は、部品取りや専門知識を持った整備力を背景に再販可能なルートを持っているからです。
まとめ
警告灯は、故障の前兆や異常のサインとして非常に重要な役割を果たしています。色によって危険度が異なるため、まずは落ち着いて表示内容を確認し、適切な行動を取ることが何より大切です。
エンジン系のトラブルは特に見逃せません。異変に早く気づくことで、結果的に車の寿命を延ばし、余計な出費を防ぐことにもつながります。
また、高額修理が見込まれる場合は、売却という選択肢も視野に入れてみてください。
もし高額な修理が予想される場合は、思い切って売却を検討するのも一つの手です。輸入車専門の業者であれば、たとえ警告灯が点灯している状態でも、車の価値を正しく見極め、適正な価格での買取が可能です。
輸入車買取センターでは、豊富な知識と経験をもとに、お車一台一台の価値を丁寧に査定いたします。「修理より売却の方がいいかも」と感じた方は、ぜひ一度、お気軽にご相談ください。

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