BMW i8の購入を考えている方で「新車価格が2000万円もする車が、中古では半額程度で購入できるのはなぜ?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか?
事実として、BMW i8の中古価格は、発売当初に比べて下がっています。
ですが、これは決してi8の価値が低いからではありません。理由は主に以下の3つです。
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ハイブリッドスポーツカーというジャンルがまだ一般的でなかったこと
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新車時価格が高く、購入層が限られていたこと
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EVや新型ハイブリッドの台頭により、市場が分散していること
しかし逆にいえば、今の中古相場はBMW i8の本当の価値よりも“お得すぎる”状態とも言えます。
デザイン、走行性能、希少性。
どれをとっても「i8を選ぶ必然」を感じさせる、まさに特別な一台。
この記事では、BMW i8の中古価格の実情と今後の見通し、さらに「買って後悔しない」ための注意点まで、すべてを解説します。
目次
BMW i8とは?
BMW i8は、革新的なハイブリッド技術と未来的なデザインを融合させたプラグインハイブリッドスポーツカーです。
2014年に登場し、2020年に生産を終了しました。新車価格は1900〜2100万円。
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カーボンボディで軽量かつ高剛性
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ガルウィングドアによる圧倒的な存在感
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直列3気筒ターボ+モーターで362ps~374psの高性能
362ps~374psという出力は、一般的な車としては高性能ですが、2000万円クラスのスポーツカーとしては特別高いわけではありません。しかし、その真価はプラグインハイブリッドシステムによる、内燃機関とモーターが融合した鋭い加速とレスポンスにあります。
軽量なカーボンボディや先進的な4WDシステムも、卓越した走行性能に貢献。単なるハイパワー競争ではなく、環境性能とスポーツ性能を高次元で両立させた、新世代のスポーツカーと言えるでしょう。
BMW i8 中古価格の実態
年式別・走行距離別 中古価格帯【2025年版】
年式 | 走行距離 | 中古価格相場 |
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2015年式 | 5〜6万km | 約750〜1000万円 |
2017年式 | 3〜5万km | 約800〜850万円 |
2020年式 | 1〜2万km | 約1100〜1300万円 |
※2025年現在、i8の中古市場は安定傾向にあります。
価格が落ち着いた理由とは?
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生産終了による希少性:今後新たに製造されることはなく、プレミア化の期待も。
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市場に出回る台数が限られている:特に高年式・低走行はすぐ売れる傾向。
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バッテリー技術の信頼性:長期使用でも安定した性能。
BMW i8の中古車が安い理由
BMW i8は、発売当初から高価格帯のハイブリッドスポーツカーとして注目されていましたが、現在の中古市場では新車価格の50〜60%程度まで下がっているのが現状です。
たとえば、新車時約2000万円で販売されていたモデルが、今では750万〜1300万円前後で取引されています。
この価格差に、「価値が下がりすぎているのでは?」と疑問を持つ方も多いでしょう。
高額な新車価格とニッチな市場性
BMW i8は、新車時に2000万円前後という高額な価格設定でした。
この価格帯は、購入層が限られ、市場規模が小さくなる傾向にあります。
加えて、i8はハイブリッドスポーツカーという特殊なジャンル。
ガソリン車ともEVとも異なる立ち位置は、当時の消費者にとって「よく分からない車」という印象を与え、流通台数が少なかったことが、結果的にリセールバリューに影響を与えました。
新型EV・ハイブリッド車の進化
BMW i8の登場以降、テスラやポルシェのタイカンなど、新型EVの台頭により市場が多様化しました。
「最新技術」「航続距離の長さ」を重視する層は、新型EVへと関心を移しているのも事実です。
今後の価格動向
短期的:
- 古い年式や高走行車は徐々に価格が下がる可能性
将来的な可能性:
- BMW初の量産ハイブリッドスポーツカーとして、長い目で見ればコレクターズカーとしての価値が高まる可能性も指摘されている
- 状態の良い個体(低走行・特別仕様)は、安定した相場を維持しやすい
結果として、i8は一部の愛好家やデザイン重視の層には高く評価されていますが、広く市場に流通しにくいため、相場が下がりやすい状況になっています。
BMW i8の魅力とは?
未来的デザイン
BMW i8のデザインは、量産車とは思えない先進的なフォルムが最大の特徴。
低く構えたボディライン、流線型のシルエット、そして象徴的なガルウィングドアは、どんなシーンでも注目を集めます。
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LEDライトの独特なラインが、夜間でも強烈な個性を放つ
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空力性能を意識した曲面が、見た目だけでなく走行性能にも貢献
他に似た車が存在しないため、「唯一無二の存在感」を求める人にとって、i8はまさに理想の選択肢です。
静粛性と加速性能
BMW i8は、ハイブリッドカーでありながら高いスポーツ性能を誇ります。
モーターとターボエンジンの組み合わせにより、0-100km/h加速はわずか4.4秒。
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モーター駆動時は驚くほど静かでスムーズな走行
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加速時にはエンジンとモーターが連動し、力強くも滑らかな加速感
「静けさ」と「力強さ」が同居する運転体験は、ガソリン車や完全EVとも異なる独自の魅力です。
燃費性能と高性能の両立
ハイブリッドシステムにより、BMW i8はスポーツカーとしては驚異的な燃費性能を実現。
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JC08モード燃費:約19.4km/L
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EV走行モードでの短距離移動も可能(約30km)
都市部での短距離移動なら、電気だけでの走行も可能です。そのため、燃料費を含めたランニングコストを抑えることができます。
高性能を楽しみながらも、環境負荷を抑えるライフスタイルに適しています。
BMW i8の注意点
バッテリー交換費用・修理費用が高価
BMW i8に搭載されているリチウムイオンバッテリーは、長寿命設計とはいえ、10万kmまたは8〜10年を目安に劣化が進みます。さらに、カーボンファイバーボディやハイブリッドシステムなど、通常の車とは異なる構造を持ちます。
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交換費用は正規ディーラーで約70~150万円ほど。
ただし、BMW i8では、新車登録から8年間または走行距離160,000kmのいずれか早い方まで、バッテリー容量が70%以下に低下した場合に、修理または交換が保証されます。
保証には正規ディーラーで整備を行っていることなどの条件が設けられています。 -
定期的な点検が必要で、経年劣化による性能低下に注意が必要。
中古で購入する際にはバッテリーの状態や劣化状況を慎重に確認することが重要です。 - 特殊な構造を持っているため、一般の修理工場では対応が難しい場合があります。部品も高価なため、正規ディーラーでのメンテナンスが基本となります。
後部座席が少し狭め
i8は2+2シーターですが、後部座席は、長距離移動や大人がゆったりと座るにはややタイトなスペースとなっています。
お子様や小柄な方には適していますが、大人数での移動を重視される方にとっては、事前に確認が必要な点と言えるでしょう。この割り切った設計は、i8の美しいフォルムと、運転席および助手席の快適性を優先した結果とも言えるでしょう。
まとめ
BMW i8は、「万人向け」の車ではありませんが、そのデザイン・性能・環境性はあなたのカーライフを間違いなく「特別な」領域へと引き上げてくれるでしょう。
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